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廃墟へ行ってきた 奥多摩「倉沢」集落

奥多摩にある倉沢集落を探索してきた。


古くからある山間集落で、昭和19年頃に石灰鉱山の社宅が造られたが、昭和40年代には廃村となってしまった。
最短距離で移動しても道路まで徒歩20分程掛かる山の中にある。
道路が整備された現在でも車では到達できない辺鄙な場所だ。

まずは目印になっている倉沢のヒノキを目指した。
このヒノキは東京都指定の天然記念物なのでアプローチは難しくない。


倉沢のヒノキへの入り口は簡単に見つかった。
入り口は階段になっているが、すぐに山道となる。
斜度はきついが普通の靴を履いていれば問題ないレベルだ。
15分程でヒノキへ到着した。

ここで道が分かれる事になるが無事に集落へ到着した。
2011年現在では、すでに建物は解体されており集落跡と残留物が残るばかりだ。

残留物は当時の生活を感じられる資料の様なものだ。
建物は解体したが細かいものは置きっぱなしにしてしまったのだろう。

社宅だった頃の名残で理髪店や共同浴場の跡が残る。
竃の跡があったが食堂も共同だったのだろう。
斜面はかなりの角度があるので、集落内の移動も大変だったのだろうが、生活に必要なものはそれなりに整っていた様に感じる。

集落の一番上で昼食の準備をした。
天気もよかったので見晴らしが良い。
インスタントのコーヒーでも美味く感じる。

昼食後に下山の準備をしながら山の方を見ると、コンクリの建物がある事に気がついた。
とりあえず斜面をよじ登り建物に近付いた。

入り口も無く建物の上部にパイプが差し込んであり、反対側の下部から外へパイプが伸びている。
貯水槽みたいな役割だろうか?
とりあえず今回の探索で唯一の建物だった。

できれば建物がまだ残っている時に来てみたかったが、集落跡や残留物を見ながら当時の生活を想像していると、それもまた楽しくなってくる。
ちなみに建物の解体は2005年11月頃だったそうだ。
書籍やネットでなら、まだ解体以前の倉沢集落の様子を見る事が出来る。

次はテントを持ってきて1泊ぐらいしてみよう。

 

 

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