各駅停車で北海道行ってくる 4日目
2010/07/29
昨夜の宿にした、新得駅前のライダーハウス。
ライダーハウスにも様々なタイプがあるが、ここはプレハブ小屋で町営らしい。
適当な場所に野営されるよりは、町で用意して一カ所に纏めてしまえと言う事だろう。
朝6時頃に起床し近所を散歩。
ライダーさんを見送った後に予定を決めた。
苫小牧で宇宙ステーションを見学しにいくため、時刻表と格闘する。
到着時間により、オプション扱いにしていた秘境駅に降りる事も可能だからだ。
目的地にしている小幌駅は、鉄道マニア以外にも北海道の旅人内で話題になりつつある。
鉄道以外でのアクセスが、困難を極める場所にあるからだろう。
手持ちの小型時刻表では駅名すら乗っていなかったが、なんとかたどり着けそうだ。
まず苫小牧に向かうが、新得<->新夕張間は普通列車が通っていない。
そのため、「青春18切符」でも「北海道・東日本パス」でも特急の自由席のみ、この区間の乗車が許可されている。
朝一の「スーパーとかち2号」に乗車。
自由席とはいえ、特急の乗り心地は最高だ。
新夕張から2本の普通列車を乗り継ぎ苫小牧に到着。
途中の駅で列車待ちの際、大型時刻表で正確なダイヤを調べた結果、苫小牧には2時間程滞在が可能と分かった。
時間を節約したかったのと雨が激しくなってきたため、タクシーで苫小牧科学センターへ向かった。
入館料は無料なので、近くに行ったときは立ち寄る事を進める。
科学センターに到着したが、ある事情で貸し切り見学となった。
職員の方も3人掛かりで説明をしてくれた。
お互い宇宙や科学が好きなため、初対面だが妙に馴染んだ。
パネルなどの文字は、当たり前だが全てロシア語。
このミールはレプリカではなく、実際に宇宙で運用されたミールの予備機なので、実際には使われなかったが本物の宇宙ステーションだ。
日本人として初めて宇宙に行った、TBSの秋山さんが滞在したので知っている人もいるだろう。
パソコンマニアの中では、SONYのMSXが搭載されていた事でも知られていると説明された。
内部は思っていた以上に広く閉塞感はあまり無かった。
もっとも体の大きい露助が乗っていたのだから、日本人から見れば狭くは感じないはずだ。
国旗も懐かしいソヴィエトだ。
当時は、あの巨大な国が無くなるとは思ってもいなかった。
サンタのプレゼントにしては、大きすぎる代物だった。
だが、あの崩壊があったから、こんな物まで売りに出された事を考えると不思議な気分だ。
一通り見学した後、案内をしてくれた職員さんたちに礼を言い駅に戻った。
雨脚が弱まっていた事もあり徒歩で向かう。駅までは15分程。
次の目的地のために、食料と飲料を買い込み室蘭方面の汽車に乗る。
雨脚は強くなる一方だったが、秘境駅に降り立つには最高のシチュエーションだろう。
東室蘭前後の列車には学生が多かったが、すぐに車内からは人が減った。
小幌駅が近付いたので、雨具の用意をして下車準備をする。
この天候だし周りから見れば変人だ。
降りる時に、運転手さんから「気をつけて」と一言。
時刻表通りなら23分だけ滞在できる。
独り占めだ。
天気が回復していれば3時間居るつもりだったが。
この駅に停車する列車は僅かだが、通過する列車は多い。
列車が駅に近付くとサイレンが鳴り緊張感が高まる。
通過列車は、かなりのスピードで走っていく。
見ての通りの場所なので、結構怖かったりする。
乗客もこちらを見て驚いていただろう。
怪我をしても誰もいないので、訪れる際には事故に注意したい。
よっぽどの物好きでなければ降りようともしないだろうが・・・
しかし噂通り駅から出る道も、駅に向かう道も無い。
草木が生い茂る時期なので尚更だ。
滞在時間は少なかったが、非常に満足できた。
休みのうちにもう少し秘境駅をまわってみたい。
これで北海道のミッションをクリアしたので、内地に戻る計画を建てる。
まずは、長万部で温泉だ。
温泉から上がり、駅に歩き出すと雨は上がっていて見事な夕焼けだった。
三枚目の写真には「帰り道」とでもタイトルを付けたくなる。
ちなみに、長万部は18時を過ぎるとコンビニぐらいしか店が開いてないので気をつけたい。
駅に戻る途中で、財布を拾ったが交番など近くにある訳も無く困った。
中身をチェックすると、免許が入っていたが住所は愛知県だった。
明らかに旅人だ。
とりあえず駅に行き駅員に事情を話す。
話の途中で、若いお兄さんが「自分のではないか?」と割り込んできた。
財布を片手に駅に入っていった時、自分の財布にソックリだったのでポケットを調べたら、そのとき初めて落とした事に気づいたのだそうだ。
一応、免許の名前と住所から本人確認をして持ち主に渡したが、気づかなかったらどうなっていたのだろう?
お礼はいらないと断ったが、お茶を買ってきてくれたので受け取った。
北海道に上陸したばかりで、札幌に向かう途中だったらしく、ここで届かなかったらある意味遭難だったろう。
中身も無くなっていなかったので良かった。
この写真を撮っていなかったら、こちらも財布に気づかなかったので猫様に感謝することだ。
いろいろあったが、あとは青森行きの寝台急行に乗るだけだ。
だが長万部で待っていても周りに何も無く、ここで6時間待ちは辛いので東室蘭に戻る事にした。
が、到着した時には22時で店は開いていない。
駅前にコンビニも無いので探しながら30分ほど歩く。
困った時にはセイコーマートだ。
100円のナポリタンが美味い。スパークリングコーラも最高だ。
名残惜しいが、起きたら青森だ。
【本日の乗り継ぎ】
特急 帯広発 札幌行き
新得 07:19発
新夕張 08:21着
普通 夕張発 追分行き
新夕張 09:01発
追分 09:30着
普通 岩見沢発 苫小牧行き
追分 10:10発
苫小牧 10:47着
普通 苫小牧発 東室蘭行き
苫小牧 12:30発
東室蘭 13:32着
普通 東室蘭発 長万部行き
東室蘭 13:45発
小幌 15:03着
普通 長万部発 東室蘭行き
小幌 15:26発
洞爺 16:00着
普通 室蘭発 長万部行き
洞爺 16:58発
長万部 17:56着
普通 長万部発 苫小牧行き
長万部 20:16発
東室蘭 21:55着
2010/08/11 at 12:13 AM
夕日sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!