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秘境駅探訪 飯田線小和田駅 往路

先日、「青春18きっぷ」が3回分あまっていたので、期限が切れる直前に秘境駅に泊まりで行ってきた。
場所は、天竜川沿いを諏訪湖まで走るJR飯田線の小和田駅。
愛知・静岡・長野の県境に位置する場所だ。
テレビの番組などでも見る事もあるので、知ってる人も多いかもしれない。

いつものように、テント・寝袋等をパッキングして出発。
まずは東海道線で愛知の豊橋へ向かう。
途中の熱海で乗り継ぎの時間調整があるので、駅前で一服するため途中下車。

駅前に足湯があったので、とりあえず浸かることに。
一時期は、観光客がかなり減少したと聞いていたが、駅前にはかなりの人で賑わっていた。
某ゲームとは関係ないと思いたいが。

考えてみると、鉄道で熱海に来たのは初めてだと気付いた。
海釣りで伊豆に行く時は、夜中なので素通りだし、温泉なら箱根に行ってしまう。
リゾートマンションを買ってしまおうかと考えていた事もあったんだけどな。

平日の下り方面という事もあり、熱海までは空いていたが、沼津辺りから混み始めた。
東静岡の駅前にガンダムを発見。
お台場から配置転換されたのは知っていたが、すっかりと忘れていたのでカメラを出す事も出来なかった。残念だ。

自転車でも静岡横断は疲れたが、各駅停車でも疲れる事に変わりは無かった。
浜名湖までくると、5月の旅で走った国道1号が車内から見る事が出来た。
ついこの間の事だが懐かしい。

静岡県を過ぎると、豊橋駅まではすぐに着く。
この日の目的地に行く飯田線へは、待たずに乗り継ぎが出来る時間だったが、休憩と買い出しのために2時間後の列車に乗る事にした。
目的地には、人もいなければ店も無い。そのうえ山岳地帯を走るので天候次第では運休も考えられる。
結局、駅弁を含み3回分の食料と飲み物を調達した。

時間が余ったので、いつものように駅前を散策することに。
路面電車がある街は意外と多い事に気付く。

自分にとっては非日常である、知らない街の日常を眺めているのは結構楽しい。
襟足だけ長いお兄さんや、ホームレスと思われる方達が結構多かった。
夜になったら余り治安は良くないのかもしれない。

夕方になり天竜峡行きの列車に乗る。

車内は帰宅する学生で溢れていた。
豊橋から静岡との県境まで乗っている学生もいた。
3年間も通学するのは大変だろう。平日は遊ぶ時間も無いのかも。

県境が近付くと車内には、ほとんど人がいなくなった。
途中の駅の周りに集落が点在する程度になってくる。

すっかり日も暮れた頃に小和田駅に到着した。

当然だが人がいない。
日が暮れている事もあり、駅周辺の探索は朝一で行う事にした。
無人駅のうえ、徒歩10分の場所に1件だけ住人がいるだけなので、とても静かだ。
正確には虫の声しかしない。

駅舎の中は山の虫だらけだった。
ここしか明かりが無いので集まってくるのだろう。
木造の建物には味がある。
中の机の上には旅ノートが置かれていた。

・・・とりあえず出迎えはいるようだ。

豊橋駅で購入した「うなぎ飯」を食べながらノートを読んでいく。

デパートが駅弁フェアを開催すると大概出品されているので有名だ。
冷めてはいたが、うなぎも柔らかくタレが飯に染み込んでいて美味い。
豊橋駅改札の脇にある駅弁売り場で1050円で購入。

ノートは30年以上前の物をコピー本にした復刻版から、現在のものまである。
途中の2冊が持ち帰られてしまっているようで、そのなかには関口知宏さんや鉄道専門のトラベルライター横見浩彦さんの書き込みがあったそうだ。
ここに置いてあってこそ価値が有りそうなもんだと思うが・・・
読み進めていくと、ほぼ毎日書き込まれているのがわかる。
ほとんどの人は飯田線で来ているが、中には

カヌーで来ている人や、近くの集落まで車やバイクで来て山道を1時間程かけて徒歩で来る人も。

また、この方の書き込みもあった。

この牛山隆信さんの「秘境駅」を見ていなかったら、興味を持たなかったかもしれない。

2037に豊橋行きの最終、2135に天竜峡行きの最終が出ると一人になった。
この日の昼間にも何人か訪れていたようだが、滞在するのは自分一人だけだった。
貸し切りなので嬉しい。

ホームでモー娘などを踊ってみる。
誰もいないので開放的だ。楽しい。
翌日の駅前廃墟の探索や、崩れ落ちた吊り橋見学を控えているので、日付が変わる頃に就寝。

と思ったが0時になっても明かりが消えなかったので、直ぐ下に廃墟へ移動して寝る事にした。

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